北インド派?南インド派?
北インドカレーと南インドカレーの違い
一口にインドカレーと言っても地域により特色があります。
最近では、南インド料理専門店等、地域に特化したお店も増えてきました。
では、それぞれの地域の特色を簡単に見てみましょう。
<北インド>
主食・・ナン、チャパティ等のパン類
味わい・・生クリームやバター、カシューナッツ等でコクを出し、濃厚でクリーミー
食材・・鶏肉、マトンなど肉類が多い
スパイス・・カルダモン、クローブ、シナモン等、最初に油に香りを移す。仕上げにガラムマサラが使われる。
辛味・・穏やか
香味野菜の切り方・・みじん切りでしっかり炒める
北インドの定食「ターリー」
<南インド>
主食・・米
味わい・・汁っぽくサラサラ。コク出しはココナッツミルク、タマリンド等で酸味をつける。
食材・・魚介類、野菜が多い。一部では豚や牛も。
スパイス・・スパイスで香りをつけた油を最後に加える。マスタードシード、カレーリーフ等がよく使われる。
辛味・・辛味多
香味野菜の切り方・・薄切りや千切りで浅く炒める。
このように北は小麦の生産が盛んなことからパン類が多く、山岳地帯で寒い為、体を温める乳製品や肉類が多いのが特色です。
南は米づくりが盛んで、ベジタリアンも多く、海に面しているため野菜、魚介類が多く使われます。暑いので辛味や酸味を効かせた味付けが好まれています。
南北だけでなくベジタリアンの多い西インド、魚を使った料理の多い東インドのベンガル料理、植民地や宗教の影響から豚や牛を使った料理のある地域もありますが、その辺は又の機会に。
こうしてそれぞれの特色が分かると、自分が北派なのか南派なのか、なんとなく知ることが出来ますね。
南インドを知ろう!料理〜伝統芸能〜観光地まで